12月定例会意見書
那覇市議会12月定例会は最終日の21日、全12件の意見書を可決しました。
「議会事務局によると、一定例会中の意見書可決数としては同議会史上、最多とみられる」(琉球新報2009年12月22日朝刊)とのことです。
以下、意見書の採決結果と私の賛否。
賛否を決める要点として、今回は特に、内容だけでなく「今出す必要がある意見書か」という緊急性も加味しました。
これだけ意見書が上がると、絞り込まないと重みがなくなるような気もしたので。
(下記見方は、意見書<採決結果>、次の行◇前泊の賛否(賛成多数のみ)とその理由)
1.天皇陛下の政治利用に反対する意見書<賛成多数可決>
◇反対 :議論のあるところだが、緊急性は高くないと判断。
2.「国は地方の声を聴く仕組みを保障する」ことを求める意見書
<賛成多数可決>
◇賛成 :「…立法府を構成する一政党が陳情を一元化して受けることは
好ましくなく…」(同意見書)真に賛成。
3.米軍普天間飛行場の県外・国外移設の早期決断を求める意見書
<賛成多数可決>
◇反対 :現状をみるに、結論を急ぐあまり沖縄にとって好ましくない結果に
なってしまうことが懸念される。
4.鳩山総理の政治資金偽装献金問題の徹底究明を求める意見書
<賛成多数可決>
◇反対 :問題の究明は大事だが、経済対策など政治課題への取り組みが
優先だと考える。
5.平成22年度予算の年内編成を求める意見書<全会一致可決>
6.子ども手当て創設に関する意見書<全会一致可決>
7.地方議会議員年金制度に関する意見書<全会一致可決>
8.緊急経済・雇用対策の早期実施を求める意見書<全会一致可決>
9.失業給付の全国延長給付の発動を求める意見書<全会一致可決>
10.保育制度に関する意見書<全会一致可決>
11.改正貸金業法の早期完全施行等に関する意見書<全会一致可決>
12.第1次補正予算の凍結解除を求める意見書<賛成多数可決>
◇賛成 :新政権の経済対策が遅れている中、当面の財政支援は急務。
凍結解除はやむなし。
【7.地方議会議員年金制度に関する意見書<全会一致可決>について私見】
市町村合併や議員数減少などによる現職議員の負担増と退職者等への給付額減で、同制度の先行きが危ぶまれています。
一方、同年金制度について市民からは、議員優遇との反発の声も上がっています。
そのような中、「今後も(同制度を)維持していくことが望ましい」(同意見書)かどうか、疑問が残るところです。
今回は、議会動向(全会一致)に合わせることにしましたが、
同制度の危機的状況と一般の年金制度を照らし、今後どうあるべきか、廃止も含めた議論を議会内でもしていく必要があると考え、那覇市議会にもその旨要望しています。
※おわりに
激動の2009年、みなさまにはたいへんお世話になりました。
新しい年が、みなさまにとって幸多き年となりますように。