那覇市議会議員として皆さまに送り出して頂いて、早いもので8年が経とうとしています。
那覇市議会では稀有な「任期当初からの一人無所属」として、右も左もわからない中、「無所属でもできること・無所属だからこそできること」を、多くの皆さまのご指導と励ましにより、成し遂げることができました。
非婚世帯への寡婦控除「みなし適用」や商業施設での期日前投票の実施はその一部であり、公約である那覇市議会基本条例の制定は、チーム那覇市議会で実現しました。
二期目になると仲間も増え、政党に属さず是々非々の立場をとる「無所属の会」を結成し代表に就任。議会運営にも携わり、一期目と比べて三倍も四倍も忙しく、同時に役割も大きくなってきました。
政策の「一丁目一番地」である「議会改革」は、早稲田大学マニフェスト研究所の議会改革度調査2015において、全国1,700余りの地方議会の中で56位と躍進し、チーム那覇市議会として市民福祉の向上のために、三歩進んで二歩下がりながらも一歩一歩着実に歩みを進めています。
個別の政策では、性の多様性を尊重する「LGBT支援宣言」を議会で提言。那覇市は「性の多様性を尊重する都市・なは」宣言(レインボーなは宣言)を平成27年7月に発表、多くの笑顔が広がりました。
また、市民の声を市政に反映させ議会の重要な機能としての予算や条例の修正も徐々に手がけ、平成28年6月に提出された「那覇市総合計画策定条例」案の審議では「市民意見の反映」の条文を盛り込む修正を提案し、全会一致の議会意思として条例修正しました。
さて、これまで政策の三本柱として、市民とともに歩む「議会改革」、次世代に負担を遺さない「行財政改革」、市民が主役の「協働によるまちづくりの推進」を掲げ、自治の基礎づくりに取り組んできました。これらは植物に例えると、肥沃な土壌づくりであり、しっかりとした根や幹づくりであります。これからは、多彩な花を咲かせ豊かな実をつける時節です。社会課題である「子どもの貧困問題」や待機児童解消などの子育て支援、経済振興と所得の向上、安全・安心・快適なまちづくりに、より一層取り組んでいく所存です。
今後ともご指導・ご支援賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
平成29年4月吉日
日頃よりお世話になっている皆さまへ 感謝を込めて
那覇市議会議員
前 泊 美 紀