常任委員会視察は首里城火災で切り上げに
視察を切り上げて帰沖することになりました。
11月1日(金) ①与那国町AI運行バス、docomo FUTURE STATION(東京都永田町NTTドコモ本社)②有人ドローン(空の移動革命)(東京都霞ヶ関 経済産業省製造産業局)
○視察した旭川市の「動物愛護センターあにまある」の視察報告です。
1 視察内容
那覇市では、平成25年の中核市移行以降、動物愛護センターの設置が課題となっており、現在は捕獲した犬の抑留、飼い主の不明な犬猫の引き取り、負傷した犬猫の収容及びそれらの犬猫の殺処分、焼却処分を沖縄県に委託している。
北海道旭川市は、人口33万5,323人(平成31年4月1日現在)の中核市である。今回は、旭川市動物愛護センター「あにまある」を視察した。
旭川市動物愛護センター「あにまある」は、市役所側にある都市型の施設である。以前の嵐山犬抑留所は、老朽化が著しく、市街地から遠く離れた山の中腹にあり、わかりにくいなどの課題があった。平成12年の中核市移行を機に、建設候補地の調査を開始。その結果、交通アクセスが良好であり、市の中心部でありながら周囲を官公庁等に囲まれ、住宅地から一定の距離が保たれている現在の場所を適地として選定し、設置するに至った。平成24年9月に供用開始。
旭川市では、犬は平成25年から殺処分ゼロ(同年の取扱頭数120頭、譲渡数60頭、返還数60頭)、猫は平成29年には1頭(同年の取扱頭数363頭、譲渡数342頭、返還数5頭)と、成果を上げている。
(センター開設年(平成24年)以前と比べ、取扱頭数、殺処分数は犬猫とも減少、譲渡数は増加)
主な業務:
動物愛護の普及啓発、市民ボランティア活動の支援、犬や猫の譲渡、動物の保護と収容管理
2 意 見・考 察
市域が狭い那覇市において、旭川市の都市型の動物愛護センターの事例は参考になった。
しかし、人口密度が高い本市において、住宅地から一定の距離を置く候補地の選定は容易ではない。また、獣医師の確保など、旭川市でも那覇市と同様の課題もあるようだ。
那覇市議会では、約半数の議員で構成する動物愛護に関する議員連盟が立ち上げられており、市民の関心も高いと推察する。
視察の成果を、那覇市で現状を確認しながら議論し、さらなる調査をすすめていきたい。