那覇軍港早期移設意見書「浦添市の議論待って」
※那覇市議会9月定例会は、10月8日に最終本会議で幕を閉じました。
令和元年度の決算は賛成多数。
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那覇市議会は9月28日に本会議を開き、令和元年度決算議案以外の議案を全会一致で可決しました。
議案書等
また、次の2つの意見書が提出され、一つは全会一致、もう一つは賛成多数で可決しました。
・意見書第15号「新型コロナウイルス感染症の影響に伴う地方財政の急激な悪化に対し地方税財源の確保を求める意見書」(全会一致可決)
・意見書第16号「那覇軍港(那覇港湾施設)の早期移設返還を求める意見書」(賛成多数可決/賛成21:14反対)
意見書
意見書案第16号「那覇軍港(那覇港湾施設)の早期移設返還を求める意見書」に対し、私は「賛成しかねる」立場で、反対を表明いたしました。
討論は次の通り。
私は、那覇軍港の早期返還を求め、移設については沖縄県、那覇市、浦添市の三者の協議に委ねてきた立場であり、松本哲治浦添市長が苦渋の判断で、事実上三者の合意に至った現在、意見書の趣旨そのものを否定するものではない。
疑問が残るのは、その時期である。
那覇市議会がその意見を表明することは、勿論、意義があることである。
しかしながら、現在の浦添市議会の議論等を見聞きするに、市長の判断に市民感情や議論が追いついておらず、戸惑いが見受けられる。
今後、三者が信頼関係をもって事業を進めていくためには、今少し浦添市の議論を待って、丁寧に事を運ぶ懐の深さがあってもよいのではないか。
なお、私ども無所属の会は、会派理念の一つに「それぞれが市民の負託を受けた議員として、独立した議員活動を尊重する」ことを掲げており、会派で協議し尽くした上でもなお見解が分かれた場合には、異なる意思表明も稀にやむなしとしています。
私にとっても、苦渋の判断である。
以上、申し上げて、討論とする。
本会議前日は、久しぶりに胃の痛む夜を過ごしました。
「政治は急に止まれない」ことを言い訳にしていないか。議会の流儀に流されず市民の声をちゃんと聞けているか。
などなど、自問自答し初心に返った一件でありました。