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那覇市議会6月定例会最終本会議:龍柱で反対討論(原稿)

那覇市議会6月手例会は、本日26日最終本会議が開かれました。

私は、「那覇・福州友好都市交流シンボルづくり事業(H25)」1億3000万円等を含む
議案第85号・平成25年度那覇市一般会計補正予算(第1号)について、
反対の立場から討論しました。

この1号補正は、賛成多数で可決されました。

下記に討論原稿掲載。

尚、他の議案には賛成しました。

◆那覇市議会
http://www.gikai.city.naha.okinawa.jp/

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 那覇・福州友好都市交流シンボルづくり事業(H25)」(1億3000万円)等を含む議案第85号・平成25年度那覇市一般会計補正予算(第1号)について、反対の立場から討論します。

 私は、去る12月定例会において、平成24年度の同名事業に対し、シンボルとなるものをつくること自体を否定はしないが、それまでの経緯と予算計上及び一括交付金の活用方法が適切かということについて疑問視することから、反対討論いたしました。

 今回の提案は、前年度の1億2400万円に加え1億3000万円を計上、合計2億5400万円で高さ15メートルの巨大龍柱をつくるものであります。

 今6月定例会では、12月定例会時に比べ、事業内容が具体的に見えてきたことは認めるところであります。

 しかしながら、これだけの巨額を投じ巨大なものをつくるこの事業が、沖縄振興特別推進交付金(いわゆる一括交付金)を活用するに相応しいものか、疑問が残ります。

 沖縄の一括交付金は、全国的にも注目され、沖縄の自立への本気度と力量が試されるものであり、使い方によっては、今後沖縄県の国政での位置づけにも影響を及ぼす可能性があることは、前回指摘したところであります。
 平成24年度の事業は、国により交付が認められましたが、増額拡大したこの事業が真に「観光の振興に資する事業」なのか、観光資源としての効果や地域活性化につながる可能性は不透明であり、将来「ムダ使い」と言われるものにならないか、懸念が残ります。

 また、地域との意見交換が未だ行われていない現状で、事業をすすめるのはいかがなものでしょうか。
 去る12月定例会において当局は「今後のスケジュールについては、平成24年度内に関連部署や地域の意見を取り入れた基本計画をまとめ、25年度中に事業を完了させる予定」と答弁しているにもかかわらず、今回の答弁によると、未だ地域への説明もなされていません。
 これだけ多額の予算でこれだけ巨大なモノをつくる事業ですから、地域ともじっくり話し合い、地域の暮らしや景観などへの影響も考慮して慎重にすすめていく必要があるでしょう。
 先の新聞報道によると、市民の声は賛否両論あるようですから、まずは市民との対話から始めるべきです。

 さらに、申し上げると、もし、地域の皆さんが概ねこの事業に(予算額の規模を含み)賛成した場合でも、議会議員は「議会のチェック機能」としての役割からも判断すべきと考えます。
「議会の役割」は、言うまでもなく、民意の反映でありますが、併せて、事業・予算が公平・効率・適切に執行されているか、優先順位も含めチェックする役割も担っています。
 この観点からこの事業を評価するとき、適切で優先順位が高いものとは判断しかねます。
 優先順位からすると、それだけの予算があれば、子どもや福祉等に使えるよう智恵をしぼるべきと考えます。

 以上、市民との合意形成・意見交換がなされていないこと、また、一括交付金の使途として適切か、「議会のチェック機能」として公平・効率・優位性の観点から疑問が残ることから、「那覇・福州友好都市交流シンボルづくり事業(H25)」(1億3000万円)に反対し、他、久茂地・前島小統廃合関連予算を含む議案第85号・平成25年度那覇市一般会計補正予算(第1号)について、反対いたします。

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◆ 龍柱建設2.5億円 那覇市民に賛否(沖縄タイムス2013.6.25)
http://article.okinawatimes.co.jp/article/2013-06-25_50890